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2011/02/22

木の話し クルミ

 野生動物の食を支えている木の実といえば、クリやドングリがまず浮かびますが、クルミもこれに並ぶ木の実でしょう。もっとも、クルミは殻が硬くて簡単には食べることが出来ないので、リスやネズミなど齧歯類の独壇場なのかもしれません。
 私達の食用として流通しているクルミは、カシグルミなどの種類で、緑の外皮から核果が簡単に落ち、殻も割り易く、仁と呼ばれる食用にする部分の実も大きいのですが、林に自生しているのは大方オニグルミで、食べられる実を取り出すためには随分努力が必要です。私達は、木から落ちて外皮が腐りかけの実を核果の状態にして集め、洗って乾燥させます。殻は硬いので簡単には割れませんが、バイスなどで割って中の実を取り出します。仁も殻に絡んで取り出しにくかったりしますが、個体差があって、ヒメグルミのように平べったい形のクルミが実を取り出しやすいようです。2年ぐらいは保存できるようです。
 木の性格としては、ドングリのなるナラの木はやや乾燥した環境を好むようですが、クルミは湿潤な所を好むようです。深山工房の周りはクルミの木が多く、リスや野ネズミの天下です。また、リスが土の中にしまっておいて忘れられた実が、そのままになって芽を出し、光の届く道沿いなどにクルミの木がふえるという相互依存関係が出来ています。また、これらの小動物を狙って、フクロウやキツネがうろうろします。
 木材としてのクルミ(オニグルミ)の板は、削りやすく、狂いも少なくて、使いやすい材料です。親戚の樹種のウォールナットが欧米で古くから家具材として使われてきた点からもうなずけるでしょう。木の表情は、府中家具さんの木材図鑑のクルミ(http://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/oni.htm)のようなものが普通ですが、結構表情の違うものも多いようです。近所で伐採した木も、北米産のブラックウォールナットぽいものや、赤みが強くて材の硬いものだったりもしました。ちなみに、塗装色で良く使われるウォールナット色はブラックウォールナットの色に由来するのでしょう。

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